数々の御造営を成し遂げてきた先代宮司の偉業と、当代宮司が部下として教えを受けていた事など、先代の人と成りについてを後世に語り継ぎたいとの思いから、平成二十八年十一月より令和二年六月に至る迄のほぼ三年半の間に三六回ほど社報(月報)に書き綴った文章をこの度一冊に編集、発行いたしました。
内容は先代の幼少の頃の生い立ちから、学生時代、交友関係、如何に成長していったのか。東京で家庭を持ち、その後乞われて神職の後取りとなったことなど、したためられています。
当代として、先代の生き方に学ぶ事が多いとは申せ、守秘の事が至って多く、「書くことの出来なかった現実にこそ、真実がある」と申し述べるほど、先代が篤信家に頼りにされ、遠方からも厭わず訪ねて来られたのかを心に留めておきたいという、現宮司の思いが行間にあふれる一書となっております。編集は禰宜が担当。
この本は、令和2年夏例祭にあたって篤信家の皆様にお贈りいたしました。
■小著「神職の父と私」は、「神社新報」令和2年8月17日号にて、神社本庁録事の阿部めぐみ氏による書評が掲載されました。ここであらためて、神社新報編集長様、執筆された阿部氏に御礼申し上げます。(宮司・高原正舟)
■個人の自費出版のため、当初は残部の限り実費で希望の皆様に頒布しておりました。現在、在庫はございませんが、折りをみて増刷出版する予定です。